木曽音楽祭2011

行程  2011.8.25〜28
1日目  自宅姫路駅→<新幹線>→名古屋駅→<普通>→中津川駅→<普通>→木曽福島駅
2日目  木曽福島駅→<普通>→松本駅・松本市内→<普通>→木曽福島駅
3日目  木曽福島駅→<普通>→上松駅・上松町内→<普通>→木曽福島駅
4日目  開田高原・木曽福島駅→<ワイドビューしなの>→名古屋駅→<ワイドビューひだ>→名古屋駅→<新幹線>→自宅

1日目・2011.8.25(Thu)
新幹線  あいにくの曇り空の下、第38回木曽音楽祭へ向かう。早めに行こうと、姫路駅を8時46分発の新幹線に乗る。走り始めて10分ほどで西明石駅を通過するはずが、停車。もちろん、ホームのある線路ではなく、通過線路を走っているのだが…。ほどなくして、車内放送が入る。「ただいま、静岡県内で規制値を越える雨量の雨が降っており、新大阪駅・東京駅間の運転を取りやめております。そのため、各駅に列車が停まっており、この列車も運転を一時停止いたします。」とのこと。急ぐ旅ではないので、運転再開を待つ。ところが、次のアナウンスで、「お客様には、たいへんご迷惑をおかけいたしますが、この列車は、新大阪駅で運転を打ち切らせていただきます。」って、、、さすがに、急ぐ旅ではないが、新大阪駅以東に進めないとなると話は変わる。1時間半ほどして、ようやく運転再開。予告どおり新大阪駅で運転は打ち切られた。徐々に東京方面への運転は始まっており、ちょうど向かいのホームに「こだま号」が来たので、乗ることにした。
 とりあえず、名古屋駅までたどり着けた。ただ、払い戻しが出来るとか出来ないとか、車内で放送されていたので、精算窓口へ行く。と、長蛇の列。時間に余裕もあったので、ひとまず並ぶ。特急料金が払い戻しになるのかと思いきや、「運転打ち切り」というのは、相当ひどい状態だったのか、全額払い戻し!!不謹慎ですが、超ラッキーでした。皆さん、ゴメンなさい。
 名古屋から中央西線に乗り換え、中津川駅を目指す。ここからは、普通列車だ。のんびりと車窓を眺めながら行くが、精算等をしていたため、何も買わずに列車に飛び乗ったので、お昼がなくお腹がグーグー空腹を訴える。中津川駅の駅そばを頭に描き、必死で我慢するも、途中の駅でおにぎりを買ってしばし繋ぐことに…。13時19分、ようやく中津川に到着。美味しい美味しい駅そばに到着だ!1時間ほど、駅前を散策したのち、14時34分発の松本行き普通列車に乗り、木曽福島駅を目指す。1時間ほどで目的地に到着。宿で、ひと息ついてから、町を散策しながら、前夜祭が開催される福島中学校へ向かう。木曽の山すそに沈む夕陽は、いつ見ても美しく、初秋を感じさせてくれる。 駅そば(中津川)

2日目・2011.8.26(Fri)

ホテル井筒  ここ数週間、雨が降ったりやんだりの不安定な天気が続いているようで、今日は、あいにくの曇り空のスタートとなった。本当は、中山道を歩きたかったのだが、天気のこともあり断念。松本へ行くことにした。温泉に入ろうと、久しぶりに浅間温泉へ向かう。木曽福島駅から松本駅までは、およそ1時間。途中、塩尻駅で乗り換えると少し早く着くということだったので、乗り換え10時過ぎに松本駅に到着。松本駅は改修工事が進み、とても綺麗な駅へと生まれ変わってしまい慣れない。浅間温泉で日帰り入浴する時は、たいてい「枇杷の湯」という施設を利用するのだが、旅館かホテルの日帰り入浴を利用してみようと思い、改札を出たところにある観光案内所へ立ちち寄って尋ねてみた。すると、とても親切な対応で、各施設(旅館やホテル)の案内チラシをコピーしてくださった。入浴時間や値段と相談し、「ホ
 テル井筒」に行ってみることに決めた。浅間温泉までは、バスで20分程度。以前は、1時間に3本から4本あったが、今は、1時間に2本ほどしかなく少し不便だ。中浅間のバス停から、歩いて一筋入ったところに、「ホテル井筒」がある。古い宿だがしっかりした施設で、フロントも感じが良い。何より日帰り入浴が、500円(ワンコイン)という手頃な価格で堪能できるのが有り難い。お湯も良く、お昼前の時間ということもあり、貸切でゆったりと入ることができた。露天風呂に入ると、初秋の雰囲気が漂い、とても気持ちいい。時間を忘れのんびりとくつろぐことができた。1時間余り至福のひとときを過ごし、湯上りの火照った身体を冷ますべく、バスで松本城まで戻り少し散策することに。「国宝松本城」は、いつ見ても立派で、漆黒の様が何とも言えません。良いお城だと思います。松本城を後に、「縄手通り」と 松本城
レスト「集」 いう女鳥羽川沿いの商店街へ行き、昼食をとる。どこに入ろうか迷っていたら、「ハンバーグカレー」という幟(のぼり)に魅かれ、「レスト集」に入店。松本(信州)といえば「蕎麦」という感じがしたが、何故かカレー屋に…。ここが、ヒット!とても美味しいカレーで、コトコト煮込んだシェフの絶品カレーは、本当に美味しくやみつきになります。親切なシェフは、色々と教えてくださり、気さくで楽しく旅の良い想い出となりました。また、訪ねたくなる、そんなお店です。お店を出た辺りから、少し雲行きが怪しくなってきたので、予定よりも早く木曽福島へ戻ることにした。松本は、コンパクトに楽しめる施設やお店がまとまっているので、一日いても飽きずに楽しめる素敵な町で、わたしのお気に入りの一つです。木曽福島に戻る頃は、晴れ間が射し初秋の心地よい風が吹いていました。今日から音楽祭本番です!
下の写真は、左から
 * 松本から戻ってきて撮影したもの  「陽ざし射す福島の家並み」
 * 音楽祭の会場のある木曽駒高原にて撮影したもの  「雲海のごとき木曽駒高原」
 * 音楽祭の開演前に行われるホルンによる演奏  「開演前のひととき」
となっています。19時開演のコンサートまでの間、会場の前では、このようなひとときが楽しめます。音楽祭の模様は、本ホームページ「音楽(Music)」でご確認ください。すてきな音楽を聞き、秋を感じ、夜長を楽しむ夏休みの始まりです。
陽ざし射す福島の家並み 雲海のごとき木曽駒高原 開演前のひととき

3日目・2011.8.27(Sat)

上松小学校  後半戦。お天気は回復し、爽やかな秋晴れとなり、この日は、木曽福島のお隣「上松町」を訪ねることにしました。「上松町」といえば、森林浴の聖地(始まりの場所)とされる「赤沢自然美林」が有名ですが、もう1つ木曽川沿いの景勝地「寝覚の床」があります。バスで移動するつもりだったのですが、お天気もよく、というよりバスの便数が少ないこともあり、歩いて向かうことにした。2キロ弱の道のりで、中山道沿いでもあるため道中は、多少なりその風情を楽しむことができる。
左の写真は「上松小学校」で、この小学校のグランドの奥に「諏訪神社」がある。趣きのある小学校を通り過ぎ、民家を通り過ぎて行く。途中、小川が流れていたり、秋の花が咲いていたり、と楽しませてくれる。木の葉は、まだ青々と茂っているが、赤とんぼが飛んでおり、どことなく季節が変わる風情を感じることができる。国道を越える架橋を渡りしばらく歩くと、旅籠が現れ街道らしさが増す。そこを曲がって国道に出ると、臨済宗のお寺「臨川寺」がある。 赤とんぼ
寝覚の床へは、この臨川寺を越えて行くルートと、近くにあるドライブインから行くルートがあり、お寺を通る場合、300円の拝観料を払う必要があるが、拝観する価値のあるお寺だとわたしは思う。真下に、JR中央西線が通りその向こうに木曽川の流れを望むことができる。山があり、すぐ流れる川の際は、まさに谷間であることを実感させてくれる。胸一杯に新鮮な空気を吸い込み、日ごろの疲れをリセット。
腹が減っては戦は出来ぬ。というわけで、いくつかある蕎麦屋から、「寿命そば越前屋」という創業寛永元年(1624年)の歴史のあるお店に入ってみる。浦島太郎伝説の残る寝覚で古くから営んでおり、浦島太郎の長寿にちなんで「寿命そば」と名付けられたそうで、店構えも歴史ある建物で、著名人の書も飾られている。そんな店内で頂くお蕎麦は格別で、ウォーキングの疲れを癒すべく、ビールで喉をうるおし、蕎麦をすする。 寝覚の床
寿命そば越前屋 一休みして、来た道を戻る。駅までは、ゆっくり歩いて1時間余り。ちょうど良いウォーキングだ。途中にある会社の前の掲示板に、シュールな川柳が掲げられていた。

 『職安へ 切られた首を 店に行く』


笑った後に、なぜか背筋が寒くなった…。社長さんが考えたの?
電車で、木曽福島に戻り、汗を流してコンサートへ行く。この日は、17時から開演。夕暮れの木曽駒高原がとても綺麗だったことが、未だに瞼の奥に残っている。

4日目・2011.8.28(Sun)

 最終日は、どこに行こうか迷ったが、結局、「開田高原」へ行くことにした。何せ、天気が良かったもので…。
木曽馬のいる風景  何と言っても開田高原までのアクセスが良い。以前、開田高原は、「木曽郡開田村」で木曽福島町とは別の行政区になっていたが、町村合併で、木曽福島町も開田村も「木曽町」となった。このことにより、同一町内なので、木曽町町営バスで行けば、200円で行ける。40分くらい乗っているが200円なのだ!これには、驚かされる。開田高原は、標高1000メートル超のところに位置するため、季節がひと足もふた足も早く訪れる。蕎麦の花が咲き乱れ、コスモスが風に揺れている様子は、いつ訪れても何度訪れても、わたしたちの目を楽しませてくれ、そして幸せにしてくれる。そんな素敵な場所が、開田高原だ。ここに来ると、「夏が終わりだなぁ」という思いを強く感じる。
 周辺を散策し、いつものとおり「霧しな」で蕎麦を食し、音楽祭へと向かう。15時からの開演。心地よい音楽に包まれるのも、これで最後。あっという間に夏休みも終わる。
開田高原そば畑
コンサートを聴き終え、現実へと向かう家路に着く。木曽町でのひとときの幸せを胸に、また来年の再訪を心待ちにしながら、旅を終える。

 

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