ぶらり横浜、海・街・山
行程 | 2011.11.4〜5 |
1日目 | 自宅→姫路駅→<新幹線>→新横浜駅→<JR横浜線>→横浜駅→<みなとみらい線>→元町・中華街駅 |
2日目 | 元町・中華街駅→<みなとみらい線>→横浜駅→<京急本線>→大門駅→<都営地下鉄>→勝どき駅→
<都営地下鉄>→大門・浜松町駅→<JR山手線>→東京駅→<新幹線>→姫路駅→自宅 |
1日目・2011.11.4(Fri) |
秋の行楽日和とは、このこと。快晴の中、横浜・東京に向け出発。今回の旅の目的は、 「横浜で泊まること」 「白井光子さんのドイツリートのコンサートに行くこと」 この二つ。楽しみに乗る新幹線は、あっという間で、仕事で東京に行くのとは、少し違います。この日は、本当に天気が良く、車窓から、うっすらでしたが、富士山を眺めることも出来ました。11時20分過ぎ、新横浜駅に到着し、とりあえずJR横浜線で横浜駅まで移動。昼食をどこでとろうか思案した結果、中華街で食べることに決定。平成16年に開業した比較的新しい路線・みなとみらい線を利用し、宿泊を予定しているホテルの最寄り駅でもある「元町・中華街駅」を目指す。駅そのものもゆったりとした空間で、整備されていて気持ちの良い地下鉄道だ。改札を出たところで、なぜかワインの試飲会をやっていて、「ぼくたちを歓迎してくれてる?」と |
前向きな発想を持ちながら、せっかくなので一杯いただくことに。地上に出ると、すぐ目の前が中華街の門・朝陽門があり、海側へ少し歩くと、本日のお宿・ホテルニューグランドがある。とりあえず、ホテルに荷物を預け、昼食をとるため中華街へ向かう。平日だというのに、たいへんな賑わいだ。そして、大きいので、お店もたくさんある。「グーグー」と鳴るお腹を押さえつつ、どこで食べようか思案しながら、街を歩く。事前にガイドブックを見て、いくつか候補はあったのだが、空腹に勝てず、感じのよさそうなおばさんが呼び込みをしていたお店「酔樓別館」へ入店。1000円で結構な品数のランチが楽しめた。 | ||
中華街で昼食をとった後、横浜を代表するおしゃれな通り――元町界隈を散策することにした。開放的な通りの両脇に、本当におしゃれなお店が立ち並び、飽くことなく歩くことができる。元町界隈を歩いていると、犬を散歩させている人が多いことに気づく。それを知ってか、通りの途中に、「ペットバー」なる専用の水飲み場がある(写真真ん中)。ユニークであり、さりげない心遣いに、浜っ子の人柄の良さを感じる。 | ||
路地を入ると、裏通りにも、とても面白いお店やかわいいお店があり、1日中、散策しても足りないぐらいだ。陽だまりの中、お昼寝している柴犬発見!その隣には、ブリキ製の「番犬」が…?! |
商店街を抜け、右手にある見尻坂を登ると、横浜外国人墓地があり、その先に地方気象台が見えてくる。この辺りが、山手通りで異人館街となっている。今回は、異人館は散策せず、港の見える丘公園へ行く。ここからは、横浜湾が一望でき、絶景スポットの一つだ。公園内は、バラが咲き、とても綺麗だった。絵を描く人、写真を撮る人、ウォーキングを楽しむ人と、昼下がりの時間を思い思いに楽しんでいた。とても優雅な気持ちになれる。港の見える丘公園をあとに、谷戸坂を | ||
下り、山下公園へ向かう。横浜のランドマークの一つ、マリンタワー(写真右)がある。2009年にリニューアルされたとか。ここまでくると、横浜湾は目の前。横浜・山下公園のシンボルといえば、写真左の「氷川丸」だ。氷川丸は、昭和5年にシアトル航路用に建造された貨客船で、当時最新鋭のエンジンが搭載され、多くの人が利用した名船です。戦時中は、病院船として活躍し、戦火を免れた数少ない貨客船として、引退後は、横浜港に係留され、横浜の | ||
人たちだけでなく、たくさんの観光客からも親しまれ、歴史と共に憩いを提供している。この氷川丸が係留されている隣に、観光遊覧船の発着場があり、60分コースのマリンシャトルに乗り、洋上からの横浜観光を楽しんだ。海から見る横浜の町は、また違った様相を呈していて、とても面白い。60分コースで、1500円程度だったが、充実した内容で十分に価値があった。時間帯も良く、ちょうど夕陽が射す時間で、ベイブリッジやみなとみらいを背景に沈む陽が、素晴らしかった。厳選写真3枚がコチラ!! |
【ベイブリッジにかかる夕陽】 |
【出向する客船「ふじ丸」への歓迎放水】 |
【夕陽の射すみなとみらい】 |
クルーズの後、「赤レンガ倉庫」のあるみなとみらい方面へ行き、赤レンガ倉庫内のレストランで夕食を済ませ、ホテルに戻り一日を終える。 |
2日目・2011.11.5(Sat) |
朝8時前、ホテルを出発し、朝の山下公園を散策する。その足で、横浜開港資料館近くにあるカフェ「Au jarudin de Perry(オー・ジャルダン・ドゥ・ペリー)」へ行き、朝食をとる。ガイドブックにあった「素敵なカフェ」というひと言に魅かれ、足を運んでみたが、これが大正解!横浜市金沢区にあるパン屋から、毎朝仕入れた焼き立てパンを提供してくれ、好きなパンを選べます。内装もおしゃれで、お庭を眺めながら、優雅な朝のひと時を過ごすことができます。そして、このパンがめちゃくちゃ美味しいんです!あぁ、思い出しただけで、また食べたくなってしまいました…。 |
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【Au jarudin de Perry外観】 |
【Au jarudin de Perry内観】 |
【焼き立てパン】 |
ゆっくり朝食を楽しんだあとは、歴史的建造物巡りをしました。皆さんも、ガイドマップを手に、横浜の町を思い思いに歩いてみてはいかがでしょうか。わたしが巡った建造物と、その歴史を少し紹介して、2日目の旅の記録とさせていただきます。 |
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≪ホテルニューグランド≫ |
今回、お世話になったホテルで、1927(昭和2)年創業の老舗ホテル。マッカーサーやベーブ・ルース、チャップリンといった著名人も宿泊した、伝統あるホテルで、関東大震災で壊滅的な被害を受けた横浜市の復興のシンボルとして建設された。新館が併設されているが、趣きのある本館の建物は素晴らしい。カフェもあり、開業当初からの味をそのままに、ナポリタンやシーフードドリアなど人気メニュ―も多数味わえる。 | |
≪神奈川県庁本庁舎≫ |
1928年竣工、風格のある中央の高塔が目印で、五重の塔をイメージしてつくられた塔屋は「キング」の愛称で親しまれている。外観の全体構成はクラシックでありながら、細部には幾何学的なデザインが施されている。神戸の居留地でもそうだが、西洋建築に和のテイストを加えた、趣きある建物となっている。現役の県庁舎として用いられており、平日は見学することもできる。 | |
≪横浜税関・税関資料室≫ |
1934年竣工で、イスラム寺院を思わせる青みがかった緑色の丸みを帯びた塔が印象的な建物だ。県庁の塔・キングに対して、「クィーン」と呼ばれている。こちらは、港町に欠かせない税関の建物で、関東大震災で2代目の庁舎が壊れ、3代目として再建されたもの。おごそかなロマネスク様式の建築美が素晴らしく、壁面の色合いの落ち着き方が、また良い。 | |
≪横浜海岸教会≫ |
1933年に再建された建物で、こちらも関東大震災で以前の建物は崩壊したとのこと。日本人のために建てられた我が国で最初のプロテスタント教会である横浜海岸教会。 開港記念広場の隣に位置し、山下公園・横浜港のすぐ近くにあります。 真っ白な壁面が青空に映え、辺りに茂る緑が、とても心地よい空間を作り出していて、清々しい気持ちにさせてくれる建築物です。 | |
≪横浜市開港記念会館≫ |
横浜市開港記念会館は、横浜開港50周年を記念し、横浜市民からの寄付を募り建設された記念建造物であり、1917(大正6)年に竣工し、「開港記念横浜会館」として開館しました。本建築は、横浜市の公会堂であり、翌大正7年に竣工した大阪中之島公会堂とともに大正期二大公会堂建築 のひとつに数えられています。関東大震災で、時計塔と壁体だけを残し、内部は焼失し、屋根ドーム群も欠落しましたが、1927(昭和2)年に復元竣工し、今に至っています。 赤レンガの造りと、高さ36メートルに及ぶ時計塔が印象的で、「ジャック」名で親しまれています。 | |
≪神奈川県立歴史博物館≫ |
以前に訪ねた際、展示内容を含め、とても素晴らしく、今回、横浜を訪ねて、まず訪ねたかった所。神奈川県の文化と歴史を紹介する博物館。博物館旧館は、1904(明治37)年、旧横浜正金銀行本店として竣工。ネオ・バロック様式の本格的な西洋建築です。設計者は、明治時代を代表する建築家の一人である工学博士妻木頼黄(つまきよりなか)。建造物もさることながら、是非、入館し展示を見ていただきたい。そうすれば、横浜、神奈川県の歴史が良く分かり、町歩きがさらに楽しくなります。 | |
2日目は、午前中いっぱい、横浜関内地区の建造物を歩いて周った。その後、東京の勝どきにある「第一生命ホール」で開催された『白井光子&ハルトムート・ヘルによるドイツリートの調べ』を聴き、充実した秋の旅を終えた。 |
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